湯川秀樹博士の物理学としての功績は世界的に名高い。私は湯川博士とは日本人初のノーベル賞受賞者としては知っていましたが、晩年、命をかけて科学者として平和活動をしていたと言う事は知りませんでした。著名人などはNGOや財団の理事や顧問に名前を連ねていてもほとんどの場合は活動していないのが実態ですから。

しかし、湯川秀樹博士は学者でありながら自分の専門の研究と実際的な社会運動までもしていたのです。このことは大変な驚きでした。

番組の中で湯川博士が歩きながら語っているシーンがあり、核廃絶を訴える活動の中で「どうしてこんな簡単なことがわからないのだろう?」と首をかしげながら語っていたのが印象的だった。

そうなんです。単純なことなんです。

だって核兵器を多くの国々が競って持てばいつかはその武器を使うかも知れない

そしてそれを使えば多くの人々を一瞬にして灰にしてしまい、子孫にまでその被害は残り。人類全体が核汚染にさらされる、、、、。

そんな核兵器を世界中が作っても平和で幸せな世界になるはずが無い。

だから湯川博士の「どうしてそんなこともわからないんだろう?」っていう一言は、当たり前のことをわかっていてなんでやるのだろう?というのは実にわかりやすい。

私は湯川博士は宇宙人なのだと思いました。

この地球にはアホで愚かな人間という生物がたくさん住んでいて自らの命を滅ぼすかもしれない危機に立たせている。人間たちはこの地球でしか住めないし、こんなに美しい星は宇宙に2つと無いのに環境破壊や戦争で破壊し続けているのですから宇宙人から見たら理解できないはずです。

何しろ物理学での湯川理論は、既知の素粒子の性質を理論的に説明するという今までの研究ではなく、未知の素粒子の存在を理論的に予言して実証するという、誰も想像しなかった新しい素粒子論を物理学の分野に切りひらいたのですから。

やっぱり人間離れしているというか宇宙人なのだと思いました。

誰だって核兵器で攻撃を受けて死ぬのは嫌です。

でも、核兵器を持って誰か他の国の人たちを殺すのだって嫌です。

核兵器は相手に使っても、自分が攻撃されても被爆することには違いないです。

そして今、世界には27000発の核兵器がすでに存在しています。

27000発の核兵器ですよ!!!他にミサイルなどの兵器も含めたらどれだけ人を殺す道具があるのか?

1945年には核兵器は2個だけありました。

その核兵器が広島・長崎に落とされました。たった、、、、2個だったんです。

その1つで広島は20数万人が死亡。長崎も74000人が死亡。その数倍の人達が重症を負い被爆している。そして、その被害は今なお、、、続いているのです。

その核兵器は今や世界中のすべてを攻撃するそれ以上の数を持っています。

そして、それは誰が作ったのでしょうか?

人間の頭が考え、人間の手が作ったtのです。

こんな愚かな事はないでしょう。

今、日本の1部の愚かな政治家たちが「日本も核兵器を持つべきだ」「東アジアに有事が起こった時に、、、」「黙って攻撃されて良いのか!!」「憲法改正をして軍隊を持とう!」などと声高に言っています。

私たちは素晴らしい憲法を持っています。 

第2章 戦争の放棄

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

という素晴らしい憲法を持っています。だから私たちが核兵器を持って戦争に備えようとするのではなく他の国々すべてが日本の憲法第2章9条と同じにすれば、どの国も戦争を放棄することになります。そうすれば世界中の人々すべてが平和で安全に生きていけるのです。

番組の中で湯川秀樹博士の命をかけた平和への活動には感銘を受けました。死の直前まで平和、平和とそのことに自分の命をかけた姿は魂を揺さぶられました。

現在、日本が直面している国際関係の問題が様々な議論の中で揺らぐ中、もう一度平和とは何か?そして私たちは今、何が出来るか?ということを再確認することが大切だと思いました。そしてひとり一人が平和への声を上げていくことが大事だと思いました。

湯川秀樹博士や他にも先人たちが残していってくれた勇気と希望を未来に繋いでいきたいですね。