ジェーン・グドールさんの講演会に行って来ました。

ジェーンさんに再会できて良かったです。

ジェーンさんと初めて出会ったのは、2002年に行われた国連の主催するヨハネスブルグサミットでした。ヨハネスブルグは南アフリカにある都市です。ここで10年に1度の「地球サミット」が行われました。私はNGOとして参加していてブースを出していましたが、真向かいにジェーングドール・インスティテュートのブースもありました。

そこへジェーンさんが現われたのです。遠くから人だかりが見えてきてその中にジェーンさんを見た時は、本当に感動しました。思わず、、、、、胸が一杯になって涙が止めども無く溢れてしまいました。まさか本物のジェーンさんにこんなに早く会えるとは思いませんでしたから。

実は私は「地球交響曲・ガイアシンフォニー4番」という映画をたまたま人に連れて行かれて見ました。どんな内容かも調べずに行き、その中でジェーン・グドールさんがアフリカのタンザイアの奥地のゴンベの森でチンパンジーの調査研究に行ったこと、どうしてチンパンジーを研究することになったのか?そして今、ジェーンさんは何を願って活動しているのか?などが映画の中で語られていました。

私はジェーンさんの言葉を聞いてとても感銘を受けて涙が溢れそうでした。

(この時は環境の研究者や政府関係者なども周囲にいたので泣くわけにはいかずぐっと我慢していました)

映画の中でジェーンさんは「あなたが変われば、世界が変わる」と言っていました。

この言葉は私がいつも心に思って活動していたので同じ思いの人が世界中にいるんだ、、、と思うと胸が熱くなり、ひとりじゃないんだ、、、たくさんの同じ思いの人たちと繋がっていけばいいんだ、、、と思ったのです。

そしていつかこの人と会えるに違いない、、、、、と感じました。

そしてそれから2ヵ月後、、、、まさか南アフリカでジェーン・グドールさんに会えるなんて奇跡のようでした。ジェーンさんはまるでマリヤ様か女神のようなオーラでした。

静かで優しさと慈悲深さをたたえたその瞳は不思議な力があるようでした。

言葉はなにも要らなくてすべてを知っている、、、理解を超えた何かがあるように感じました。そしてとても美しい女性でした。

そして不思議な縁はその後も奇跡を起こしました。

私が当時活動していたNGOで「平和のメッセージ」を集めてヨハネスブルグサミットに持ってきました。私は石原都知事と市長からメッセージを書いてもらい、全国の首長のメッセージと共に厚いファイルにしてありました。そしてひょんなことからジェーンさんがアナン事務総長にサミット後、遺跡に案内するからその時に渡してくれるということになりました。何しろ、、、ジェーンさんは国連平和大使なのです。

こんな縁もあるものなのか、、、、と思っていました。そしてジェーンさんはサミットの2ヵ月後に日本に来るからその時に会いましょう。ということになりました。

奇跡に継ぐ、奇跡!!

11月、待望のジェーンさんとの再会が本当にできました。ジェーンさんは分刻みで予定が入っていてとても多忙にも関わらず、時間をとってくださいました。

そしてランチをしながらお話をする機会を設けていただきました。

そしてジェーンさんがどうやって「平和のメッセージ」をアナン国連事務総長に手渡ししたか?というエピソードをお話してくれました。

いつもはとても静かで優雅なジェーンさんがこの話をする時は、まるで子どものような目でエキサイトしながら早口で話してくれました。

まず、アナン国連事務総長を最古の人類が見つかった場所に案内したこと、そしていつ「平和のメッセージ」渡そうかチャンスをうかがっていたこと。いくらジェーンさんが国連平和大使でもアナンさんに近づいたり、物を手渡すというのは警備が厳しくてなかなか出来ないこと。

様子をうかがっていたらアナンさんの奥さんに「じゃぁ、私が渡してあげるわよ」と言われたそうである。そしたらジェーンさんは「ありがとう。でも、これはとても大切なものなの。日本の首長の人たちから預かった平和のメッセージだから私が直接手渡したいの。」と言って断ったそうである。

そして物々しい警備の中、チャンスを狙っていたらアナン事務総長の奥さんが「ほら!今がチャンスよ!!と教えてくれたの!!!!車に乗り込もうとしていたアナン国連事務総長に直接、お話して手渡しできたの~~~~!!!!」とジェーンさんは興奮してそのワクワクする苦労話をしてくれたのです!

ジェーンさんのキラキラ光輝く瞳が一層、輝きを放っていました。

この時、私は本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

なんとも言葉にならないくらいの感激でした。

そして、その後アナン国連事務総長から直筆のサイン入りFAXがオフィスに届きました。

11枚読んでくれていて特に○郡○村の村長のメッセージのここがとても良かったなどとコメントをしてくれました。

「あ~~本当に忙しい中、読んでくれたんだ、、、」と思いました。

次に続く