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最近の大規模の自然災害の多発から、改めて森林の重要性が認識されている。たとえば、昨年暮れのスマトラ島沖の大地震と大津波でも、海岸のマングローブ林がしっかりしていたら、あれほどの被害にはならなかったと、国連の報告書も指摘している。
森林の急激な減少も干ばつの主要な原因となっている。国連食糧農業機関(FAO)の最新の世界森林資源評価(2000年)によると、世界の森林面積は、38億6945万ヘクタールで、毎年904万ヘクタールずつ消失している。
米国ニューオーリンズで起きた、ハリケーン「カトリーナ」の大被害も、ニューオーリンズを中心にしたミシシッピ川下流地域の乱開発との関連に議論が集まっている。20世紀の中ごろまではメキシコ湾ぞいに湿地林が広がり、町はそれにまもられてハリケーンの被害も少なかった。だが、そこを伐採し埋め立てて町をつくったことから、しだいにハリケーンの被害が大きくなっていったのだ。
だが、近年の人口と消費の爆発によって、森林が急速に縮小するとともに、地球やそこに住む生命を支えてきたシステムがあちこちでほころびはじめた。国連食糧農業機関(FAO)が2000年に発表した『森林白書』によると、世界の森林面積は38億7000万ヘクタ地表の62%は森林だったとみられるから、ちょうど半減したことになる。
年間の森林の減少をみると、1980~2000年の20年で世界で約2億5000万ヘクタール、日本列島7個分ぐらいの森林が失われた。(FAOの調査による)
世界人口が約30億人だった1960年には、人口1人あたりの森林面積は1・2ヘクタールあった。それが約57億人になった1995年には、0・6ヘクタールに半減した。こうした伐採の背後にあるのは、木材需要の急激な伸びである。
過去30年間をみただけでも、産業用丸太は約30%、紙は約90%、燃料材は約65%も消費が伸びている。
広大な面積の森林が失われると雨の降り方がきまぐれになり、これに温暖化によるとみられる異常気象が加わって、集中的に降れば洪水、降らなければ干ばつという自然災害が多発している。
インド、バングラデシュ、フィリピン、中国など森林を失った地域の多くでは、洪水と干ばつが交互に発生している。
これだけ短期間に広大な森林を失って地球は持つのだろうか」というのが、多くの人の偽らず実感であろう。このままでは、今世紀半ばには、この不安が的中するかどうかの結論が出ることになるだろう。
○マレーシアの森林破壊の現状
1960年代以前、国土の80%森林面積
1998年 66%に減少
サラワク州で1998年までに東京都の12倍の面積が伐採された。
1965年頃からボムの木から油やしへ転換 大企業、多国籍企業が参入
木材伐採、その他はブルドーザーでなぎ倒し、焼き払うか枯葉剤を使用。
・日本は世界一の木材輸入国で世界の25%。
熱帯木材合板に閉める割合は44%も占めている。
世界の丸太の50%以上、加工材30%以上を輸入。
日本での消費は5割が建設・土木、3割が家具になり100年かけて育った木もコンクリートの型枠になり使い捨てにされ、家具も引越のたびに捨てられたりするものもある。
・やし油 植物油(お菓子、即席めん、化粧品、レトルト食品、医薬品、工業用潤滑油)1965年以前1万ha →2000年 338万haへ増大
インドネシアとマレーシアで世界のやしシェア80%を占める
日本は世界の消費量TOP5
・ 熱帯林の消失
最大の原因―焼き畑 世界人口の2億ha →3億人が行っている
(3分の2)
第2の原因―伐採 先進国は国内の木を温存ずるために途上国から木を輸入
アジアの木材の60%を日本が輸入。
アジアの低地で洪水になったらそれは日本が山の木を輸入したからかも?と思ってください。